底地の売買

底地とは、借地権が設定されている宅地のことで、地主と借地人の複雑な権利関係の存在や、所有者としてその土地を自由に運用することが難しい土地です。その為、流通性が低く、売却が非常に難しい場合があります。 このページでは、底地の売買について知っておくべき内容を紹介していきます。

底地の売却は借地人の許可は不要

底地を売却する場合、借地人の許可は不要です。法的に見ても、何も問題はありません。

底地の買取相場

買い取り価格の相場は、底地の地形や周辺環境等により異なりますが、特に大きく価格を左右するのは「誰が底地を買い取ってくれるか」という点です
主な買い取り先とその価格相場は以下の通りとなります。

(1)底地の借地人が買い取る場合の価格相場…更地の価格の５０％程度

このパターンが、高値で底地を買い取ってもらえる可能性が高いです。
借地人が底地を買い取った場合、土地・建物の所有者が同一人物になる為、今後の売却や運用が円滑に行える可能性が高くなり、不動産としての価値が高まります。

(3)不動産業者が買い取る場合…更地の価格の１０％～１５％程度

不動産業者により対応が異なりますが、底地の特性から、買取自体を拒否される場合もあります。その為、底地買取の実績のある業者を選ぶことをおすすめします。

底地を売却する時には、「毎月の地代」と「税」、つまり収入と支出のバランス等を考慮して検討する必要があります。しかし、すぐに土地を現金化したい事情などがある場合は、少しでも売却しやすい状況にする為に買取を得意とする不動産業者を探すことが大切になるでしょう。